海のしかけ絵本
昨年は、しかけ絵本のお仕事をたくさんいただきましたが、その1冊めが刊行されました。
『海洋探検――海岸の潮だまりから水深6000mの深海へ』(ジェン・グリーン著/大日本絵画)
この絵本のしかけは「3D」になっています。「潮だまり」「サンゴ礁」「ケルプの森」「闇の中で生きる」「ブラックスモーカー」という5つのシーンが立体的に再現されていて、透明シートを使った「潮だまり」「サンゴ礁」のページでは、まるでほんとうに水の中をのぞいているように感じられます。
しかけのページには、その場面の概説と、そこに暮らすさまざまな生物たちの簡単な紹介がされています。紹介されている生物たちを、立体しかけの中に探して遊ぶこともできます。それぞれの場面については、さらに2ページずつ、詳しい解説があって、いろいろと興味深いトピックがとりあげられています。冒頭6ページは海洋全体についてのあらましが紹介されています。海流や海の垂直区分、食物連鎖や共生などについての説明があります。オールカラーでとてもきれいなので、ながめているだけでも楽しいですし、かなりの情報量があるので、高学年のお子さまでも堪能していただけることと思います。 お魚好きのお子さまのいらっしゃる方には、かなりオススメです。
これは、海とそこに暮らす生き物について、楽しく読んで興味をもってもらおうという、科学的興味への入り口的な絵本ですので、楽しく、わかりやすく、ということが優先されている点はご容赦ください。中には必ずしも正確ではない描写もありますが、訳出に際しては、事実に即してなるべく誤解のないようにということを心がけました。葛西臨海水族園の職員の方々には、いろいろと質問させていただきましたが、大変丁寧に教えてくださり、有益なご助言をたくさんいただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。ほんとうにありがとうございました。
この「科学しかけえほんシリーズ」には、ほかに『太陽系探検』(イアン・グラハム著/あかつかきょうこ訳)、『熱・温帯雨林探検』(ジョー・フルマン著/きくちゆみ訳)があります。






































Comments
杉本さん、こんにちは。
お礼が遅くなりましたが、紹介ありがとうございました。
ようやく自分のブログでも紹介できたので、トラックバックさせていただきました。
Posted by: あかつか | April 12, 2009 at 08:31 PM
あかつかさん、こんにちは。
こちらこそ、ご紹介ありがとうございます。こちらからもトラックバックさせていただきましたが、トラックバックの作業は2回目かつ久しぶりなので、ちゃんとできたかどうか、心配(^^;)。
宇宙の本は、ほかの2冊とはちょっとタイプの違うしかけだそうですね。そちらもおもしろそう。
実は天体には昔から興味があって、大学を選ぶとき、そっち方面も少し考えていたくらいです。数字に弱いので、結局断念しましたが(笑)。
Posted by: 杉本詠美 | April 12, 2009 at 09:52 PM